『魔境伝説アクロバンチ』は、1982年5月5日から同年12月24日まで日本テレビ系列で放送されたロボットアニメです。全24話で構成され、国際映画社が制作し、アニメーションをタツノコプロが手掛けました。監督は岡部英二、脚本は酒井あきよしなどが担当しています。
概要
物語は、考古学者である主人公・蘭堂一家が伝説の財宝「クワスラの秘宝」を追い求める冒険を描きます。彼らは、秘宝を守るための巨大ロボット「アクロバンチ」を駆り、遺跡探索を進めながら、秘宝を狙う謎の異星人「ダイガン族」と戦いを繰り広げます。
アニメでは、古代文明、ロボットバトル、そして家族愛といったテーマが交錯し、1980年代初頭のスーパーロボットアニメに新たな要素を加えました。
ストーリー
21世紀後半、地球には多くの未解明の古代遺跡が残されていました。蘭堂一家は、世界各地の遺跡を探索し、「クワスラの秘宝」という人類の未来を左右すると言われる財宝を追求します。しかし、その秘宝を巡る戦いの中で、ダイガン族との激しい戦闘が繰り広げられ、やがて秘宝の真の意味と地球の運命が明らかになります。
登場キャラクター
- 蘭堂天馬（らんどう てんま）
主人公で蘭堂家の長男。好奇心旺盛で行動力に優れ、アクロバンチのメインパイロットを務める。 - 蘭堂嵐（らんどう あらし）
天馬の兄。冷静沈着な性格で一家のまとめ役。 - 蘭堂家のメンバー
天馬と嵐の兄弟を含む5人の家族が主要なパイロット。全員がそれぞれの役割を持ち、協力して戦う。 - ダイガン族
秘宝を狙う謎の勢力。地球の古代文明に隠された秘密を巡り、蘭堂一家と激突する。
アクロバンチの特徴
- 5台の探索メカが合体して完成する巨大ロボット。
合体ロボットとしての特徴を持ちながら、地形探索や戦闘に特化した機能を備えており、冒険と戦闘の両面で活躍します。 - ロボットデザインはリアルさと派手さを融合したもので、当時のスーパーロボットアニメファンに支持されました。
評価と影響
『魔境伝説アクロバンチ』は、冒険活劇とロボットアクションを融合させた独自の作風で、一部のファンから熱い支持を得ました。しかし、放送当時は同時期の『聖戦士ダンバイン』や『超時空要塞マクロス』などの人気作品と競合し、視聴率的には苦戦しました。
それでも、「冒険とロボット」という斬新なコンセプトは後の作品にも影響を与え、現在ではカルト的な人気を誇っています。
